旅好き貧乏中年の日記

旅好きだが貧乏なので何とかしたい日記

旅好きになった訳①…ブラック自慢

今から15年くらい前、勤務していた会社。

地元では、それなりの知名度(悪い意味で)で、給料は驚くほど安い。

営業が優秀なのか無能なのかは知らないが、とにかく短納期の案件しか持ってこなかった。

 

金曜の16時55分に、翌朝9時までに試作・検査して成績書を付けて客先まで持っていく仕事を持ってくる…そんな事がざらだった。

深夜残業代がもらえるので仕方がなしだったが、これが仕事だと割りきっていた。

そんな年の6月、月の残業時間が237時間を数えた…テレビで月100時間の残業で自殺した方のニュースを見て不謹慎だが「そんなに簡単に死ねるのか…」と素直に思えた。

さすがに身の危険を感じ、もう少し考えた仕事を持ってくるように営業担当にクレームを入れた。

翌日、営業畑から昇進した常務に呼び出され

「お前は毎日8時間勤務で帰って良い。毎日な」

…と言われ、その日から連続100日の8時間勤務が始まった。

(営業のみ重用される社風で、検査・品証の扱いは牛豚以下だった)

100日目の終業時刻、翌日の出勤話をされたので、さすがにぶち切れて帰宅した。

3ヶ月半振りの休日、しかも連休。

何をしようか考えながら、ビールを一本飲んだら記憶が無くなり、目が覚めたら月曜の朝方だった…(休みが終わりだ)

翌日から再び残業三昧の一月、過労で体調不良を来した。

給料日、アホみたいな残業時間と残業代が記された明細を握りしめ…「この残業代は全部自分に使う!」と強く思った。

たまたま目の前のモニターに旅行会社のバナー広告…年末年始の申込みには遅すぎるタイミングだったが、たまたま直前キャンセルが出て滑り込めた…行き先はエジプト。